倉骨彰の訳書

銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎 ジャレド・ダイアモンド

なぜヨッローパ人がアフリカやアメリカを征服できたのか、なぜ歴史は逆にならなかったのかを、地政学・生物学の観点から解き明かす良書。 上巻時点では、銃も鉄もまだ出てきておらず、さながら「農作物・病原菌・家畜」感があるが、それでも内容は首尾一貫しており、説得力がある。 下巻にも期待。

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昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来

昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来 ジャレド・ダイアモンド

「銃・病原菌・鉄」で、人類史の地域における格差の原因を、「文明崩壊」で栄えた文明が滅びた理由を分かりやすく解説してくれた作者の邦訳最新作。 今回は、いわゆる西欧化された現代的な社会になる前の社会についての考察です。伝統的社会での通念、近代化によって失われてしまったものの中で現代をよりよくするための知恵はないか、ということで書かれた本だと理解しました。 訴訟、戦争、子供と高齢者の扱い、危険を察知する能力、宗教、言語、健康、が主な切り口です。 かなり分かりやすく、はしょって書かれていますので粗い部分もありますが興味深く読みました。 かならずしも昔は良かったね、になっていないところはさすがだなと思いました。 特に訴訟、戦争、宗教(の起源)、健康(食生活)あたりの箇所は興味深く読みました。前に読んだ「忘れられた日本人」を思い出した。食生活、やっぱり考えないといけないな...

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銃・病原菌・鉄 上巻

銃・病原菌・鉄 上巻 ジャレド・ダイアモンド

仕事が大変な時は、スケールの大きい、たとえば人類の歴史に思いを馳せるのが私なりのストレス発散法。上巻は表題の3つのうち病原菌しか出てこなくてびっくり。専らその前提となる大陸の植生や気候が狩猟採取民になるか農耕牧畜民になるかという運命をどう分けたのかが圧倒的な分量で語られています。ともすれば退屈な史実の羅列もどうしてなかなか文章に躍動感があって面白い。シマウマがなぜ家畜にならなかったのか、肥沃な三日月地帯がどう恵まれていたのか、次々疑問が解決されるのが楽しく、千年単位で綴られる人類の軌跡に圧倒されるばかり。