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たぶんよしきり

公害問題に関心がある森林科学専攻の大学生…

公害問題に関心がある森林科学専攻の大学生で、読書と格闘技全般が趣味です。文庫本を中心に読んでいます。気楽に気軽に、よろしくお願いいたします。

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コメントした本

孤独な放火魔

裁判員裁判の様子がリアルに、新人女性裁判官の視点から描かれており、知識欲を満たす作品でした。ただ、事件内容は確かに興味深い展開をもっているものの、裁判員裁判を通すことによって事件が深みを増したり、新人女性裁判官の成長を見られたりというような物語的な面白さの面では少し物足りなく感じてしまいました。

3年前

月と六ペンス

ストリックランドの絵画のように、私には解説できるような理解はできませんでしたがすごく力を持つ小説だと感じさせられる作品でした。題名への理解は、解説で述べられたようにではなく、ストリックランドが狭間でもがいた、自由や美などの理想(月)と、肉体から沸き起こる性欲や食欲などの現実(6ペンス)を示していたのかなと考えていました。女性蔑視ともとられかねないストリックランドら登場人物たちの恋愛観は、それでも、女性の私ですら不思議と魅力や説得力を感じました。若輩者の私には、あと10年経った頃が「月と6ペンス」の適齢期のようです。。

3年前

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床下仙人

世にも奇妙な物語風味の、男性向けお仕事短編小説という感じです。 「理不尽〜!」と唸らせる作品が並びますが、最後にはほっこりとした気持ちにさせてくれるものもあり、歯噛みしつつも安心して読み進めることができました。

3年前

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きいろいゾウ

都会から田舎にやってきた夫婦、ツマとムコの夏から冬にかけてのお話です。たくさんの生き物とおしゃべりできる無邪気なツマの語りと、文筆業の傍ら毎夜こっそり書いているムコの日記とが、交互に田舎での日々を描いていて、繊細で優しい2人の暮らしぶりが伺えます。 田舎での人々との交流や、冬に離れ離れになってもお互いを想い必要とする様は、絵本を読んでいるようなあたたかい気持ちで読めました。

3年前

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旅のラゴス

SFなのにとても常識的な価値観で世界が生きていました。壁抜けや瞬間移転などの様々な超能力も、個人差はあれど人間が持つ能力の一つとして受け入れられ、合理的に使用されています。 そのような世界観の中、ラゴスの旅の途中から人生の終着点付近までを、淡々と描ききった作品です。 実際に旅を追体験したかのような不思議な読後感です。

約4年前

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無菌病棟より愛をこめて

加納朋子さんの優しさがいっぱいにあふれた闘病記です。大好きな作家さんなので、読んだときはショックでしたし大変なご経験だったことも隠さず書かれているので読み進めるのが辛くなるときもありました。しかし、加納朋子さんの持つ強い優しさを改めて感じさせる闘病記で、読まずにはいられませんでした。白血病に関わらず、病気を抱えている人に寄り添い、ご家族、ご友人の方をも勇気付けてくれる作品だと思います。

約4年前

ホテル・ピーベリー

木崎の日常との距離感や他人への不信感の増幅などが手に取るように感じられて夢中になり、最後までずんずん読み進めてしまいました。 ただ、もう一度ホテルへ向かうくだりが意外にもあっさりしていて、気持ちが置いてかれる感が…最後まで読んでも、もっと先を読みたくなります。

約4年前

脳男

感情も身体感覚も経歴も持たない「鈴木一郎」とは何者なのか、連続爆発事件を契機として刑事と精神科医が体当たりで探っていく物語です。鈴木は人間性の空っぽな存在ですが、読み進めるうち登場人物の中で最も人間味を感じるようになってくるのは何故なのでしょう。物語と鈴木という人間にどんどん引き込まれていきました。

約4年前

Akiaivjyeuyp25rambwaIcon user placeholder2a7011ad 1023 4a28 9610 18ac8022a01d64e01651 bfe1 4f81 981a b96901ad75387d884a2e a77e 44f9 ae8d a928cff242c75b0ed130 b34d 4791 be03 e05a61fe358fB6efce8b bc9a 4c64 b3f8 4c287e7cd2c8 10
神様ゲーム

自らを神様だと言い、仮説や証拠なんて吹っ飛ばして様々な真相をズバズバ当ててみせる鈴木君。突拍子もない設定のようでいて、鈴木君の一言一言に、なるほどっと唸ってしまいました。 帯に綾辻行人先生が書いた「この事件の恐るべき真相を、あなたは正しく理解できるか!?」という挑戦状には完敗です。私には謎が謎のまま終わってしまいました。

約4年前

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ナミヤ雑貨店の奇蹟

ミステリーの印象が強い東野圭吾さんのファンタジーに興味を持ち手に取りました。 悩み相談に最も不向きな三人組の回答にひやっとさせられたり、悩み相談をしていく人々の人生を並んで歩いてみたりと、様々な人物の視点から奇蹟の一部始終をみていく構成になっています。 この奇蹟は必然だったのかもしれないと、温かな気持ちで読み終えました。

約4年前

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カード・ウォッチャー

▶︎ジャンルを問われれば「お仕事ミステリ」というより、解説にあった「会社ミステリ」の方がしっくりくる作品です。ミステリーの面白みを薄めることなく、労働基準法違反を当たり前とする会社の体質という社会問題まで追求しています。▶︎サービス残業中の労災をきっかけに労働基準監督官が臨検にくることになった研究所。臨検直前に過労死を疑う所員の遺体を発見した苦労人の総務、小野は、遺体の発覚を臨検が終わるまで遅らせようと努めます。そして臨検。研究所の体質を華麗に暴く監督官を前に、小野をはじめ所員たちは自らの労働に対する価値観を変化させつつ、終盤、隠ぺい、そしてその先にあった真実へと物語はたどり着き、怒とうの展開を見せます。▶︎話の発端となる、ちょっと笑いを誘う労災事故から、労働基準監督官の臨検に大わらわになる総務の慌ただしさ、そして遺体隠ぺいの緊張感…最後はネタバレになりますので伏せますが、様々な表情を見せてくれる物語です。あっという間に読んでしまいました。

3年前

とにかく散歩いたしましょう

毎日新聞に掲載された46編の短いエッセイをまとめられた一冊です。日常のささやかな出来事から、取材に行ったり本を読んだりした事まで、小川洋子さんの繊細な感性と静謐な文章で書かれています。一編一編が小説のはじまりのような静かさと厚みをもっていて、薄い文庫本とは思えない、立派な小説を読んだような読み応えを感じます。

3年前

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任侠書房

警察ものの印象が強い今野敏さんの裏社会もの、浅田次郎さんのプリズンホテルのように笑えてホロリとさせられるのかなと読み始めました。つかみどころのない組長やその下に控える苦労性の主人公日村をはじめ、魅力的なキャラクターたちが物語を自然に紡いでいて、読みやすく爽快でした。人情と仁義とを大切にしていく組の姿勢が一般人をも変えていくファンタジー。実際にはありえないけれど受け入れ難くないこのシリーズ、これからが楽しみです。

3年前

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ダンジョン飯 1巻

自分を庇い龍に食べられた妹を救いにダンジョンに挑む剣士ライオス。しかし魔物を食べたいというずれた欲が頭をもたげ、仲間にドンびかれながらも道中魔物を喰いまくります。たくさん笑わせていただき、魔物の生態に感心させていただきました。大好きな作品です。次巻以降も期待しています。

3年前

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おやじネコは縞模様

外ネコ(野猫や野良猫のことをこの本ではこう呼んでいます)に餌をあげることに不快感を覚える人、そもそもネコが苦手な人には読みづらい本かもしれません。木彫りの熊や猿や蚊などの話も出てきますが、ネコの話が大半です。ほのぼのとした四コマ漫画を読んでいる気分になるエッセイです。

約4年前

異国のおじさんを伴う

いつ読んでも森絵都さんの作品は心を洗濯してくれます。こちらの短編集も、登場人物も舞台もテーマも全く違う10の短いお話でできていますが、どのお話も国境や年齢といった垣根を飛び越えて心が交差し合う様子が描かれているように思いました。解説を読むと、なるほど「気づき」が物語の要になっているんだと気づかされました。

約4年前

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何者

何者にもなれずもがく就活生。就活生じゃなくても、SNSを使っていなくても、10代20代の人には思い当たる言葉がありそうな作品です。世代ど真ん中の私は読みながら嫌な汗が出そうでした。終盤、人間関係を壊してしまうかもしれないけれど放つ一人ひとりの言葉は重くて大切だなと感じました。

約4年前

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仁術先生

久々で覚えていなかったので再読しました。さすが渡辺淳一先生、「しも」が全ての話に関わってきます。しかし、下町の温かみと円乗寺先生の人柄が、そんなデリケートな内容でもほっこりと人間味を感じさせる不思議な力をもっています。あとがきの「医は仁術」という言葉に対する著者の考えにも、なるほどと考えさせられます。

約4年前

君の膵臓をたべたい

大切な言葉がたくさんつまった、生きることや人と過ごすことが愛おしくなる物語です。他人との距離感に線引きをしている「友だち」や「恋人」という言葉では表せない「仲良し」な関係って必要なのかも、と思わされました。

約4年前

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田舎の刑事の動物記

前作から更にパワーアップして暴走していく登場人物のユニークなキャラクター、大好きです。あとがきでは震災についても触れており、著者の葛藤や人柄の良さも感じられました。

約4年前