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もちもち

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意!

食べ過ぎ、飲み過ぎ、読み過ぎ注意!

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コメントした本

今日のハチミツ、あしたの私

2年間同棲した安西に連れていかれた故郷で彼の父親に結婚を反対された碧。 彼女は、中学生の頃に偶然出会ったハチミツを手掛かりに、頼る人もいない場所で自分の居場所を求めて孤軍奮闘する。 食べ物をテーマにした小説はどれも好きだ。 登場人物が何かしら食べていてくれると、心底安心して先を読むことができる。 拒食症に悩んだ碧の、どんな時も自分と、そして目の前の人にちゃんとしたものを作って食べさせようとする姿勢に共感を覚えた。 蜜蜂たちが懸命に集めた金色の恵みが、人間の寂しさや悲しみを癒す薬になる。 それは人間の毎日が、小さな自然の恵みによって支えられていることを再認識させてくれる。

約18時間前

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三体

‪一気に読了。しかしなんとまあ、壮大な物語。どうやってこれを畳むのやら。それにつけても史強兄貴の格好良さ!第2部が早く読みたい。‬

6日前

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花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ

登場人物もほぼ同じで、事件と言っても主人公の住まいの近辺で完結してしまうご近所ミステリでありながら、マンネリにも陥らず人の善意と悪意がきっちりと書き込まれている本シリーズ。 久しぶりに再会した昔の仲間のために本を作ろうとする主筋に、すでに過去のこととなった事件を絡めて一気に読み終えた。 今回も安易なハッピーエンドとは言えないラストだったけど、主人公たちの抱えた老いの寂しさとそれでも遺った者たちで生き続ける決意に、自分の行く末を考えさせられた。

26日前

名もなき星の哀歌

人の記憶を自在に取り出したり移植したり、なんと売買までできる、そんな店があったとしたら…。 本書のこの魅力的な設定は、SFともミステリーともしれない不思議な世界に読者を連れて行ってくれる。 人にとって記憶とはなんだろう。 時には支えになり重荷になり…その人を形作る土台が丸ごと変わったら、その人はその人でなくなるのか…様々な問いが心に浮かぶ。 作者はこの難しい設定を、なんとか整合性を図りつつラストへと力技で繋いでいる。 お見事。 ただ、私には登場人物たちの行動や反応がところどころ衝動的、非現実的に思えて、その点では最後まで違和感が拭えなかった。

3か月前

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戒名探偵 卒塔婆くん

死んだ後のことなんて知ーらないと言いたいけど、その人に至るまでに綿々と続いて来た先祖や子孫のこと、お墓も戒名も考えておかなければならない課題の一つ。 最近、葬儀のことやお墓のことを仕事の関係で調べたりしていたので個人的にタイムリーだった。 身元不明のお墓の謎やお寺のイメージアップ作戦まで軽やかにトラブルを解決するのは高校生なのにやたら日本史、宗教史に詳しい外場君。 こんな人が近くにいたら何かと相談してしまいそう…高級和菓子の袖の下が必要だけど。 しかしいつの間にやらお寺の経営は大変なことになっているのね、コミュニケーション能力やら時代を先取りする才覚やら宗教心以外にも必要とされるものが多くて大変、とかいろいろと勉強になりました。 あんこ系の和菓子がもりもり食べたくなる、タメになる本でした。

5か月前

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クロストーク

恋人同士が感情を共有する手術が可能になり、主人公はハンサムで優しい彼氏と、親族の大反対を押し切ってその手術を受けたのだが、なんとその結果、彼氏ではなく別の人物とテレパシーで会話できるようになり…。 コニー・ウィリスの新作はSFチックなラブコメディ。 大人たちが右往左往する中、小生意気な悪魔的魅力の女の子が要所要所に登場して混乱に拍車をかける…というウィリスの黄金セオリーはこの作品でも健在で、「航路」などを彷彿とさせるのだけれど、本作はずっと軽く最後までテンポよく一気読み。 彼女の作品、もっともっと読みたい。

5か月前

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蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理

探偵の夏生と気象予報士の蝶子、幼馴染の2人が5つのお天気がらみの謎に挑む。 どの謎の解決も雷や台風といった気象に関する現象が重要なヒントになっていて、どの作品も新鮮で、「はーなるほど」と勉強になった。 頼りない男の子としっかり者の女の子というテッパンの設定なので、会話の流れがワンパターンになっててもったいない。 せっかく気象に関する豊富な知識を持つ女性という面白い設定なので、ヒロインの人間味のようなものを感じられるエピソードがもう少し読みたかった気がする。

6か月前

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十二人の死にたい子どもたち

自らの手で安らかな死を迎えたいと望む未成年の子ども十二人が、廃業した無人の病院に集まる。 ところがそこに予想外の事態が起こり、固い決心の元に集まったはずの彼らは次第に死よりも「謎」に囚われ、決行は先送りに。 十二人の中にいる異分子。 設定だけ見ると「11人いる!」を彷彿とさせるのだけれど、異分子はどうやら一人ではなく、それぞれ一癖二癖ある子どもたちはいずれもキーマンであり、謎のカギを握っている。 映画化されると聞いて、それぞれ演じる俳優さんの顔を見ながら読むとより楽しかった。 私はマイさんがお気に入りです。

8か月前

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紛争地の看護師

シリアなど世界各国の紛争が起こる地で、国境なき医師団の一員として看護師の仕事に就く著者の現在と、今に繋がるこれまでを描く。 やりたいことと、やらなければならないこと。 人生でこれが一致して、しかもそれを仕事にできるということは幸せなことだと感じた。 けれど一方で著者の場合は、その仕事はなんと過酷であることか。 助けた人の明日も定かではなく、助けても助けても次々に運ばれてくる犠牲者たち。 著者は、私たちの代わりに行ってくれているのかもしれないとふいに思う。 何か、私もできる限りのことをしなければと強く思う。 どうか著者を始め医療者の方達がみな無事でありますようにと祈る。 戦争が起こる理由を知りたいと思ってきたけど、それはもう後回しでいい。 罪のない市民が手足を失い、親や子を失い、家を失い国を失うことに正当な理由があるのならそれが知りたい。

9か月前

なにたべた?―伊藤比呂美+枝元なほみ往復書簡

自分に、誰かに、なにかを作り食べさせてあげたいと無性に思う本。 毎日何をしなくても、食べることだけは人は続けているのだと気づく。 こうして日々のミクロな積み重ねを読むと、人は健気だなぁと思う。

9か月前

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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上

日課は映画鑑賞と隣人の暮らしを覗くこと、そしてその合間に高級ワインに耽溺する女性精神科医、アナ・フォックス。 精神科医といっても彼女は外出することができず、もっぱら治療は同じ病気「広場恐怖症」の患者たちが集うサイトで助言するくらい。 外の世界に恐怖し、自宅で隣人たちの浮気や趣味、チェロの音色、そして自分の心の声に耳を傾ける毎日。 アナは隣家に引越してきた一家の暮らしを覗き見するうちに衝撃的な事件を目撃する。 しかし被害者は手品のように消え、一家の誰も事件を認めないうえ、警察も酔っ払いの覗き趣味のアナの話を信じない。 真相に探ろうとするアナだが言動はまさに病人のそれで、彼女はますます酒に溺れ自滅していく…。 あらすじからは映画「裏窓」や小説「消えた花嫁」などが思い浮かぶ。 それらでは主人公を信じてくれる誰かがいたが、アナには誰も現れない。 それはアナが過去にある失敗をしてしまった報いであり、そしてその報いは彼女自身が償わなければならない宿題でもあるのだ。 人は誰でも、生きているその過程で、選んではいけない道に足を踏み込んでしまうことがある。 あとがきによると、著者も実は過去にアナと同じ病気を患い、立ち直った過去を持つという。 他の誰が許しても自分が自分を許せない、アナの行為は飲酒による緩やかな自殺行為だったんだと思う。 そんなアナを救ったのは、皮肉にも彼女の命を狙った真犯人なのかも。 人は誰でも間違う、だけど、やり直すことはできる。 ラストでは著者からのそんなメッセージを受け取ったような気がした。 ら

4日前

パリ警視庁迷宮捜査班

パリ警視庁の37歳の女性警視正、アンナ・カペスタン。 スピード昇進のチャンピオン、同世代の星と言われた彼女は過剰発砲で停職6か月を言い渡され、私生活では離婚の憂き目に合う。 彼女は、パリ一区にあるオンボロのアパルトマンの一室で迷宮入りとなった事件の捜査を行う「特別班」の責任者として復職することになったのだが、そこに配属されたのはいわゆるはみ出し者の警察官ばかりで…。 お堅い警察物かと思いきや、皮肉やユーモアに溢れた会話や次々に起こる予想外のトラブルにただただ楽しくページをめくる。 この特別班に集まった刑事たちの「はみ出し」理由がそれぞれ個性的で、バディを組んだ相手が次々に不慮の事故に遭い誰も組みたがらない別名「死神」とか、人気警察小説を執筆している刑事とか、ハンドルを握る時だけ心が安らぐというスピード狂の刑事とか…。 いいなと思ったのは、カペスタンが彼らの特殊事情や背景を拒絶することなくとにかく受け入れる姿勢(そうせざるを得ないとは言え)。 どんな人間であろうと、心温まる交流はなくとも、とりあえず受け入れてもらえる「居場所」があるというのは大切なんだと改めて感じる。 こんな肝の太い上司の下で生き生きと働く変わり者たちの物語、面白くないわけがないのだ。

14日前

人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院のリクエスト食

本書にはホスピスで最後の時を過ごす患者さん方のリクエスト食とそれにまつわる思い出話がまとめられている。 天ぷら、お寿司、コロッケ…写真に映るリクエスト食の、なんて美味しそうなこと。 それぞれの思い出の一食、その平凡で何気ない一つ一つが最後の最後でなんてきらきらしていることか。 人は食事を食べながら、同時に思い出も蓄えているのだと思う。 沢山の食事の中で、どの食事を私は最後に思い出すのだろうかと考えると、誰と何をどんな気持ちで食べるかをこれからも疎かにしたくないと思った。

2か月前

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三千円の使いかた

「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」という祖母と、父母、孫娘二人の御厨家の人々の物語。 お金、お金。 人はお金のみにて生きるわけではないけれど、実際のところ、お金がないと身も心もホントにくたびれる。 本書に登場するのは、20代の未婚・既婚の娘たち、70代の祖母、50代の母、30代の祖母の男友だち。 それぞれの人生に、共通の、だけどそれぞれに意味が異なる「三千円」というお金。 その異なる「意味」は、結局それぞれの「生き方」と密接に関わっているということを感じた。 逆に言えば、お金の使い方を意識すると、生き方も変わる。 本書はむやみに節約を説くような本ではなく、そのことを優しく伝えようとしてくれる本だった。

4か月前

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食堂かたつむり

話の流れが早くてすいすい読めるんだけど、ちょっと大雑把すぎるかなと思う。 死ぬことも、生きること(食べること)も、どちらも同じくらい重要なことなので、片方だけが細やかに描写されるとどこか物足りなさがある。 どこだか分からないけれど、人のいない田舎の、山の幸、海の幸の色彩と味わいの豊かな描写が好き。

5か月前

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FACTFULNESS10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

世界は少しずつ良くなっている。 そう感じられるだけで、「世界には不幸な人々があふれて救いを待っている」と思うより、希望とやる気に溢れてくる。 変な罪悪感や居ても立っても居られないような苦しさが和らぎ、今いる場所で最善を尽くそうと思える。

5か月前

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あなたの人生、片づけます

プロの片付け屋、大庭十摩利がさまざまな理由からモノを片付けられない4人のお家と心を軽くする作品集。 本書を読んで考えたこと。 人は部屋の中だけでなく、心の中にもたくさんの捨てられない荷物や思いを抱えている。 だから片付けられない人を変えるには、部屋にたまった不用品をただ「捨てる」だけじゃ足らないのだ。 新しい人生を切り開きたいなら、抱えた荷物は自分にはもう必要のないものだと納得し、自ら手放すことが必要なのだ! …あゝ大庭十摩利さんの指導、私も受けたい…。

7か月前

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最初の悪い男

狂おしいまでに誰かを求めて、その気持ちがこじれて、ねじれて、間違った方向に暴走してしまった43歳の独身女性シェリルと、20歳のクリー。 年齢も性格も共通点のない2人が互いの中に同じ“真っ当でない何か”を見出し、憎しみと愛情を全身で交換しながら、つかの間の同居生活を送る。 頭の中で自分本位な空想をするばかりで、実は他人と関わることを避けてきたシェリルが、止むを得ず関わることになったクリーに愛憎が入り混じる生の感情を抱き、身悶えする姿が愛おしい。 他人と繋がるというのは格好いいことばかりではなくて、繋がればこうして滑稽で深く濃い感情のぶつかり合いを経ることは避けられない。 醜い自分が苦しく、つらく、悲しい。 でもそれは自分の頭で考えているだけではたどり着けない境地であり、誰か他人と関わることでしか得られない生の手ごたえだ。

8か月前

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魔術師ペンリック

ビジョルドの新作は五神教シリーズの新作。 なんと本シリーズは2018年のヒューゴー賞最優秀シリーズ賞を受賞したとのこと。 今回の主人公は、田舎貴族の三男坊でお人好し美男子のペンリック。 本書は彼が偶然にも、あれよあれよと言う間に10人の女性と2匹の動物を宿した「魔」を受け継ぎ、彼女らの助けを借りながらやがて一人前の魔術師へと成長していく姿を描く3つの中編が収められている。 魔を管轄するのは曲者、庶子神であるから、当然ペンリックたちが遭遇するのも、ひねくれた変わった事件ばかり。 その度に彼とデズデモーナ(10人の女性たちの総称というか…)の名コンビが難事件を推理し解決する、というミステリー要素と、さらに過去のシリーズよりコメディ色が強い作品になっているので読みやすさはピカイチだと思う。 末っ子らしい愛嬌と素直さ、けれど意外と芯の強いペンリックは、老獪な女性(たちの集合体)デスデモーナも心を許し、厳格な王女からも信頼を得る、と熟女たちを陥落させるツボをしっかり押さえている。 そして複雑な設定と奇抜な登場人物たちを、自然にしかも無類の面白さで描くビジョルドの「読ませる力」に惚れ惚れする。 未訳作品もあるようなので、続編に期待。

9か月前

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手のひらの音符

主人公は服飾業界で働く40代の女性。 彼女は、天職とも思っていた大切な仕事を失う危機に直面し「これから」を考えるために過去と向き合い始める。 そこから新たな目標を探す現在のパートと、貧しい中で助け合って生きていた幼馴染や恩師、級友との過去のパートが交互に描かれるのだが、どのエピソードからも主人公たちが真面目に、健気に生きてきたことがじわじわと染み入るように伝わってくる。 真っ当な人が真っ当な生き方をするからこそ、ままならない運命にもがき苦しむ。 現実もまたそうであるからこそ、読者は心から登場人物たちの幸せを願わずにはいられない。 他人の幸せをこんなに素直に願うことができる、読者をも幸せにする本だと思った。

9か月前

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