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hitomi

音楽と本を主食として生きております

音楽と本を主食として生きております。 しがない熟年PUNK主婦でございます。

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コメントした本

横しぐれ

初丸谷才一。種田山頭火を題材に、父と家族と「わたし」の過去と記憶を遡る。多重に仕掛けを張り巡らせ、確信犯的な胡散臭さがぷんぷんの実に意地の悪い小説。もちろん大好物。旧字体の端正な文体はしみじみ味わうべきなのに、ミステリ的興奮がそれを妨げぐんぐん読んでしまう。隅から隅まで面白かったんだけれど多分に見落としている。このはぐらかされ感は悔しいのでまた読む。 20161106

約3年前

歌集 讒謗律 21世紀歌人シリーズ

讒謗律とは1875年に明治政府によって公布された言語統制令をいう。 「菱川善夫に。ジョー・ストラマーに。アル・ジュールゲンセンの突進力に。これが私の歌集の中で、もっとも喧嘩腰のものであらんことを願って。」 この序文でいきなりのノックアウト。過激に攻撃的な歌が連なる中、特にグッときた二首をば。 大切ナワガ人生ヲ垂レ流シ楽シテ歌ヲ作ル気ハナイ 言ノ葉ヲ研ゲヨ恋人暴力ニ抗フタメノ暴力トシテ 20161103

約3年前

目まいのする散歩

再読。大好きな泰淳百合子夫婦。 明治神宮、九段界隈からロシアまで、二人の散歩を語る病床 の泰淳さんを百合子さんが口述筆記。おかしく切なく愛おしい。 20161028

約3年前

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口笛の歌が聴こえる

60年代。熱く激しい時代の息吹が聴こえる。これら破天荒な若者たちはどこに行ってしまったのだろう。アンダーグラウンドの伝説的著名人多数と深く関わってきた嵐山光三郎の自伝的小説。おもしろかった。 20161025

約3年前

森本平集

悪意の迸り。特に書き下ろし第五歌集『ハードラック』に至ってはサイコスプラッタグロバイオレンスムービーの如くだ。短歌がここまでやっていいのか、無論いいに決まってる。誰もやらぬのなら俺がやる、真摯な気骨以外の何ものでもない。「残酷」という誠実さ。生ぬるい平和主義では繕えぬほどに世界は腐ってしまっている。返り血を浴びるのは覚悟の上、歌人は世界を諦めていない。 20161105

約3年前

猫町 他十七篇

再読。 見慣れたものを未知なものに感じることをジャメヴ(未視感)という。デジャヴ(既視感)ほどに頻繁にはないが、陥った時の感覚はジャメヴの方が新鮮で懐かしく、得難い経験だ。しかしそれは望んで得られるわけではなく、不意の到来を待つしかない。私にもいつか朔太郎の見たような『猫町』に出会える瞬間が訪れるだろうか。それは少し恐ろしくもあり待ち遠しい。 20161101

約3年前

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春昼;春昼後刻

春の日の微睡み。生と死のあわいが交錯する。そこに幻の如く浮かび上がる至高の愛。鏡花の文体だからこそなしえた奇跡の賜物。 20161026

約3年前

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摂津幸彦選集

・一月の弦楽一弦亡命せり ・雪林へ茂る罐切り激しい声帯 ・幾千代も散るは美し明日は三越 ・菊月夜君はライトを守りけり ・階段を濡らして昼が来てゐたり ・露地裏を夜汽車と思ふ金魚かな ・液体のやうな蔵書の昼の愛 ・荒星や毛布にくるむサキソフォン ・夜桜に古きインクが飛んでゆく 20161023

約3年前