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マシマロウ

若い頃は若い連中が読まないものを、歳をと…

若い頃は若い連中が読まないものを、歳をとってからは青くさいものを好む天邪鬼かもしれません。よろしくお願いします。

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コメントした本

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600ページを超える長編だが、その長さを感じさせない面白さだ。その魅力の一つは、登場人物の造形にあるのは間違いないだろう。17歳の少女を1週間警護することになった、ボディガードのキリは素性不明ではあるものの、腕は確かだ。その少女をなぜ警護しなければならないか、がこの物語の眼目だがその辺の設定が現実離れしており、興ざめする一面もあるにはあるが、次から次へと襲いかかるピンチをどう切り抜けていくのか、ついつい先をよみたくなる仕掛けが随所にある。楽しみのために読む。それでいい。

3日前

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ルービックキューブのような本。 そんな印象を持った。 「あたし殺されたの。もっと生きたかったのに」と裏表紙の紹介にあるので、オカルト的なミステリーと思いきや、やはり裏表紙の紹介にあるように「感動の連作ミステリ」だった。 人生は選択肢の連続である。でも、自分の選んだ選択肢が人の生死に関わることになったら……。そんな怖さを感じさせる一面の色が揃い、二面、三面と続く。そして、最後の面が揃ったとき、大きな感動を味わう。ルービックキューブの完成である。

12日前

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犯罪心理学者vs悪の天才。 正義が勝てば、心地よいがありきたりになる。逆に悪が勝てば、居心地の悪さを感じながらも(クリーピーとは、身の毛のよだつという意味らしいが)展開を簡単に予測させない面白さがうまれる。 この小説では、悪に軍配を上げざるを得ないのかもしれない。だから、読後感は決していいものではないが、面白い。いや、面白いといっていいのか。「奇妙な隣人」の疑惑と不安は決してフィクションの世界にかぎられたものではないからだ。

15日前

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アドラー心理学に興味があり、手にした一冊。自分を人と比べてしまうことは誰にもあることです。そして、コンプレックスを持つことになるのですが。 そのコンプレックスは決して悪いことではない、むしろ劣等感を乗り越えて勝つことが大切だというのです。完璧な人間などもともといないのですから、何らかの分野で勝つ体験をすると人間は変わる…。 というのですが、勝てないから、コンプレックスを持つわけで、それに打ち勝てばコンプレックスから卒業できるというのは、なかなか実践できないのではと思いました。

25日前

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読んだ。 面白かった。 流石だと思った。 登場人物がよかった。 伏線がうまく回収された。 このセンスは無二の物だった。 さらに伊坂作品を読むと決意した。

約1か月前

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最初から、登場人物の会話や行動の不自然さが目立ち、あとあとそれがこのミステリーの謎から生じるものだとわかるが、逆に言えばその不自然さのもとをたどれば、この事件の真相はわかることになる。 確かに一気読みはしたが、扱ってる事件の重さに比べてあまりにも描写が軽すぎるきらいがある。そんな気がした。

約1か月前

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一生かかっても無理なんだけれども、こんな本をものにできたら、すべてを犠牲にできる。登場人物の1人が自分の性格を10個あけていくのに倣って、この本の良さを10挙げてみたい。 1.巧みなストーリー、2.魅力的な登場人物、3.深い人間観察、4.日本の街をポルトガルの街になぞらえるお洒落さ、5.意表をつく小道具、6.愛おしいほどの人間の弱さ、7.恋愛小説の王道を行くじれったさ、8.純文学の主題ともいうべき人間の心の不可思議、9.がんばる女性の気高さ、10.予想を裏切るエンディング

約2か月前

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私などは、単純な思考の持ち主だから、善行を施せば幸せに、悪事を働けば不幸になればいいと思ってしまう。だけど、現実はそういうわけにもいかず、やれ不条理だ、理不尽だと騒ぎ立てる。善に善がからまっても、数学のプラスとプラスの積はプラス、とうまくいかない。じゃあ、どうすればいいのか? ひとつの悪は、甚大なマイナスをもたらす。そのマイナスをゼロにするのに、数字以上のエネルギーが必要なことは確かだ。 謎を解ききった、と思ったらそこに謎があった、そんな小説だ。

約2か月前

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小説の中で、人が生きている。生きるということの中に、喜怒哀楽、人間の感情が全て含まれる。人間の感情の中には、美しいものもあれば、醜いものもある。 行方知れずの犯人、その影が見え隠れする三つの物語。疑心暗鬼。いったいこの小説は下巻でどこに着地しようというのか?

約2か月前

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自分の中にある得体の知れないもの、そこまで大袈裟ではなくても、自分の中に潜む名状しがたい感情を誰しも自覚したことがあるのではないでしょうか? さんざん心理学で取りざたされてきた、自分では意識できない心の中には、正体のわからないモンスターが存在しているとされても否定できない。 この中短編集に登場するモンスターズも、形而下というより形而上的な意味合いにおいて心の闇の中で蠢いていると考えるとおそろしい。 個人的には、表題作の『モンスターズ』が楽しめた。

約2か月前

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朝の連続ドラマのような小説。 では、ドラマで見た方がいいのかと言えば、やはり小説の形でこの親子二代にわたる人情劇を経験したい。解説にも書かれているが、中盤のある登場人物の台詞がこの小説の結末に大きな意味を持つのだが、ドラマ仕立てではこの醍醐味を味わうことは不可能だろう。そして、それがこの小説のテーマにつながることになり、濃密な時間の中で一気に読んだ方が味わい深いものとなる。 ドラマにはドラマの、映画には映画の良さがある。この作品は、じゅうぶん映像化は可能だが、小説の形でこそ本領を発揮できると感じた。

5日前

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この本を読んで、まとめた重要ポイント。 「脳は、ストッパーをはずすと成長でき、疲れを知らない。脳は常に新しいものを求めている一方、見たいものを都合よく見てしまう」 「脳の中の海馬は情報の選別を担当するが、この働きが賢さと関連している。海馬を増やすには、新しい環境で刺激を受けることである」 「心は脳が活動している状態をさす。何を記憶するかより、どう記憶するかが大切である。何かを考えるとは、後者を組み合わせておこなう行為だ」

14日前

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温泉を訪れる五組の男女の話。 温泉地は、古来より湯治場とあるように傷を治すためのスポットであった。しかし、現代では身体の傷というより、心の傷を癒やすためのそれへと変わってしまったように思われる。現代は、それだけ心に負荷がかかってしまう時代になってしまっているのだろう。 というわけで、この五組の男女は、何かを求めて温泉地を訪れるのである。 表題作『初恋温泉』からの一節。 「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」と彩子が言った。

18日前

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「パレード」から「悪人」まで、著者10年のエッセンスがつまった短編集。と、帯にある。はたしてエッセンスなのかな、というのが正直な感想。しっかり、読み込めば、わかるのかもしれないが。短編集としては、題材、文体、そして感触がまちまちでつかみきれなかった。 通奏低音のように響く、ムードみたいなものはある。そしてそれがこの作者の様々な作品に結実したんだろうな、というのもわかる。 結局、吉田修一という世界の入り口としては難しい一冊だという気がした。

約1か月前

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数学者と小説家の対談。 数学が美しいのは、そこに神が隠した秩序があるからだ。一言で言えば、そんな内容。その美しい秩序を発見し、証明しようとする数学者たちの偏愛ぶり。 完全数、三角数、素数、虚数のはなし。フェルマー予想はもちろん、谷山=志村予想、から不完全性定理まで。 おふたりの言いたいことは「数学は悲しいほど実用的でない、だからこんなに美しい」ということなんだろう。

約1か月前

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涙腺刺激小説。 最も刑事らしくない刑事、夏目信人。 少年鑑別所の法務技官であった彼が、なぜ刑事に転身し、何を求めているのか。 彼に接するものは、一様に彼の刑事らしからぬ風貌に気を許しかけるが、同時に気を許さないよう自らを戒める。彼の洞察力を直感するからだ。 7編の連作ミステリー。 7つの謎を解い明かすと同時に、夏目というこの魅力的な刑事の謎も追いかける楽しみもある。

約1か月前

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音楽に対する深い造詣、思わず唸ってしまう薀蓄、高校で起こるちょっとした事件が4件、初々しい高校生男女の淡い思い、親族の死にまつわる悲しい謎、そんな小説です。

約2か月前

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人生の中身を喜怒哀楽の割合で表現することなど、もちろんできない。 「喜」と「楽」が多ければ幸せで、「怒」と「哀」が多ければ不幸で、 そんなふうに必ずしもならない。 疑問が浮かぶ。「哀」の対立する概念は「苦」ではないのか、なぜこの四字熟語には「怒」が入っているのか? そのもやもやは、この小説自体にもある。『怒り』というタイトルは、なぜつけられたのか? ひとつの悪事が、東京で、千葉で、沖縄で、波紋を起こす。さらには、それを捜査する刑事にまで影響を及ぼす。もしかしたら、さらに語られてはいない形で「疑心暗鬼」という悪が他にも暗い影を落としているのなら、私はその悪事に「怒り」を感じる。 何もかも、解決し、最後は大団円というわけにはいかない。もやもやした不満も残る。それがあっても、あらためて人間とは?を考えさせるいい作品だと思う。

約2か月前

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面白い本は、多くの人に読まれる。 多くの人に読まれる本は、そうなるだけの理由がある。 たくさんの方がコメントされてるので、これくらいでいいかと。

約2か月前

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第25回横溝正史ミステリ大賞、テレビ東京賞、W受賞作。もちろん、面白い。ジャンル的には、ハードボイルドにカテゴライズされるものだろうけど、日本という文化・風俗の中で成立しにくいというハードルをみごとに越えている印象を持った。 登場人物の誰もが悲惨な過去を持っているのだが、46歳の元刑事は、決してスマートではないけれど、自身の悲しみだけでなく彼に関わる男女の悲しみをも乗れ越えさせるべく奮闘する。その姿に心打たれる。 虹は悲しみの種からできる、悲しみの大きさで虹の大きさも決まる、そんな設定の童話が作中で紹介される。その話が読んだ後も深く心の中に残っている。 果たして、虹の向こうには何が待っているのだろうか?

2か月前