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おひさま

活字中毒の書店員

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コメントした本

笑う猫には、福来る 猫の手屋繁盛記

大好きな猫の手屋繁盛記の第五弾。3編からなる書き下ろしです。 四角四面の石頭で融通の利かない宗太郎が猫の手屋として人々と交わっていくにつれ、猫の形ではあるが人として成長してゆく。 今回もほんわりと温かい猫の懐のようなお話です。

約15時間前

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死刑にいたる病

主人公である雅也にある日突然、連続殺人犯から一通の手紙が届く。起訴された9件の罪状のうち1件だけは自分の犯行ではない、という内容のものだった。被疑者である榛村大和はなぜ一時期店の客だっただけの自分へわざわざ手紙を送ってきたのか…? 大学生活に馴染めず鬱屈した毎日を送っていた雅也は次第に事件の調査にのめり込んでいく……。 ひどくリアルで残虐であるにもかかわらず、どこか魅惑的で思わず引き込まれた。 次々と明らかになる出来事はどれも情け容赦なく陰鬱で残酷なのにどこかありふれた事のようにも感じ、気づけば受け入れ納得している自分に気づく。 ここ近年で読んだミステリーの中では最も細緻でよく練られている物語だと思う。 ミステリーとしてでなく、社会やごく身近な人間に踏みつけられないがしろにされた人々の悲しい物語でもある。 この著者の作品をもっと読んでみたいと思った。 おススメです。

7日前

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十六夜荘ノート

英国で亡くなった大叔母から高級住宅街にある古い洋館「十六夜荘」を相続することになった雄哉。面識のないはずの大叔母はなぜ自分にこの建物を遺したのか…? あらすじやオビに書かれたコピーで大抵の内容は想像できてしまう昨今において、この物語にはそれらからは全く想像もできない広い世界が広がっていて、ただただ引き込まれ一気に読んだ。 かつて日本にもあった暗く理不尽な時代を生きた大叔母と、一見自由のようでいて理不尽なしがらみだらけの現代に生きる雄哉。 どんなに時代が変わり、どんなに世間から外れた生き方をしていても、みんな生きる価値があると静かに教えてくれる作品です。 読み終わった後に心に暖かい勇気が湧いてきます。 ぜひ、ぜひ、読んで欲しい作品。おススメです。

14日前

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凹まない練習 もう悩まない、怒らない、振り回されない

この手の認知行動療法に基づく悩み解決法の本はたくさんあるのだが。 これまで読んだどの本よりもシンプルで分かりやすい。 こういう本を手に取る時、それは大抵その人が弱っている時である。そういう時にぎっしり理詰めで書かれた本は、到底読み進められない。 読み進めたところで「そりゃそうだけどさぁ〜」とか「それができたら苦労しないよ〜」と思うのが関の山である。 でもこの本は分かりやすいイラストと詩篇のような少ない文字数、さらに行きつけのお店のおじさんと会話してるような文体で、軽いエッセイのようにあっという間に読み切れてしまう。 そして全く押し付けがましくない!! まいっか、と思たら楽になるのはわかってるけど、どうしたらそう思えるのよ??という方に。 おススメです。

27日前

蔵盗み 古道具屋 皆塵堂

シリーズ3作目。 怒涛の読破。 凄惨すぎる話が続いた2作目に打って変わりどこかホッとする人情のお話。 忘れることのできない恨み辛みも晴らすも忘れるも自分次第、酷い仕打ちをすればいずれ自分に返ってくる。誠実な人間には必ず助けてくれる人が現れる。 少しだけ救われるお話5編です。

約2か月前

古道具屋 皆塵堂

曰く付きの品を扱う古道具屋皆塵堂シリーズの第一弾。 大店の古道具屋に生まれた太一郎は長男であるのに奉公先をたらい回しにされた挙句跡取りの座を弟に奪われ実家からは足が遠のいていた。しかしその弟の死によって実家へ呼び戻される事となった太一郎。後を継ぐ前に修行に出されたのはガラクタだらけの皆塵堂であった…。 よりによって最初に最終巻である第7弾を読んでしまい、続きが読みたい衝動を抑えきれず第一弾である本作を読むという情けない展開であったが、やはり充分楽しめた。 最初に殺人シーンから始まるミステリー映画のように知っているけれど詳細が謎だったエピソードを回収するような感覚でこれまた一気に読んだ。 最終巻はまさに猫だらけだったが本作はちらりと出てくるのみ。それでも充分猫エキスは効いている。 急ぎ続編を読む!

約2か月前

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ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

創業約130年の老舗古本屋におこるあれこれ。のシリーズ第11弾。 このシリーズを読んだのは初めてだが、亡くなったおばあちゃんの語り口で進んでいく朝ドラ方式。その口調が独特で私はどうしても馴染めず……。 しかも家族が有名ミュージシャン、有名女優、小説家に画家、初代店主は国家レベルの偉人、となんともこう……。 そしていちいち大げさな割には事件の収まり方が大雑把で心躍らず…残念。 4編中2編読み終えたところで読破断念。

約2か月前

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憑き御寮 よろず建物因縁帳

曰く付きの建物にまつわる怪異の因縁を紐解き祓う曳き屋と広告代理店勤務のヒロインの物語3作目。1作目・2作目に続き読了。 今回はヒロイン高沢春菜の恋にぐっと寄った作品。個人的には2人には曖昧な関係のままシリーズが続いて欲しいのだけど…そういうわけにもいかないのか(笑) 何もかも短時間で使い捨てられ消費されていく現代にあって、人や物だけでなく建物にも歴史があり魂が宿ると感じさせてくれる作品です。 自作も楽しみ。

3か月前

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鬼の蔵 よろず建物因縁帳

建物にまつわる因縁を読み解き再生させる物語。 古き貧しき時代どの村にもあったであろう触れてはいけない悲しく辛い現実と向き合うこと、良い悪いではなく仕方がなかったのだと想いを馳せること、そういう物語でした。 なにより、春菜と仙龍の今後も気になります。

3か月前

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笑うハーレキン

全てを失いホームレスの家具職人として暮らす東口の前に、ある日突然見ず知らずの若い女性が「弟子にしてください」と押しかけてくる。 それから東口の周りでいろんなことが起こり始める。 一気に読んだ。 世の中いいことばかりではないけれど、それをどんな風に乗り越え歩んで行くかは個々の人間次第だ。 辛い人生の中にわずかな光を見出していく物語。

約23時間前

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瑕疵借り

瑕疵物件と呼ばれる訳あり物件に住む藤崎。失踪、自殺、不審死…様々な理由で空き部屋となった部屋にわざわざ賃貸契約を結び日を空けずすぐに入居する理由とは…?4編の書き下ろし短編集。 人はいつか必ず死ぬ。理由は様々だが毎日どこかで誰かが亡くなっている。 そう考えれば自室で最期を迎えるのもなんら不自然ではないことなのかもしれないが、できれば人が亡くなった部屋には住みたくない、なんとなく気持ちが悪い…と思ってしまうのが人情である。 その「瑕疵(きず)」を取り除くのを藤崎は生業としている。 まるで妖モノを祓う祓い屋のようでもあるが、それとは違い実はとても人間くさい作業だった。 住んでいた人や家族の日々の営みを知ればそれは瑕疵ではなく思い出となっていくのだと思う。 とても興味深かった。 シリーズ化を期待! おススメです。

9日前

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迎え猫 古道具屋 皆塵堂

読了。シリーズ一気読み中。 今作で一気に子猫まつりで猫だらけに!

約1か月前

猫除け 古道具屋 皆塵堂

曰く付きの品を扱う古道具屋皆塵堂シリーズの2作目。疾風のように読了。 今回はただの幽霊話に留まらず、どうしたらそんな極悪非道な事が出来るのか…というお話でございます。一番怖いのは生きてる人間、という事ですね。 それにしても、どうしたらこんな酷い事が思い浮かぶのか…!という猫好きにはたまらなく憤りを覚える話も出てくるので、苦手な方はご用心を。

約2か月前

夢の猫 古道具屋 皆塵堂

曰く付きの品を扱う古道具屋皆塵堂シリーズの最終巻。猫に怪談に長屋人情話、好きなもの揃いすぎてて一気読み。 面白い!好き!好き!大好き!続き読みたい!! …って、え?最終巻!? よりによってなぜ最初に最終巻を買ってしまったのか! という事でこの後速攻でシリーズ全巻買います。 おススメです。

約2か月前

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ゆるい生活

ある日突然めまいに襲われ漢方薬局を訪れた著者の漢方にまつわる実録エッセイ。 先日読んだ同著者の「こんな感じ」の元になったのではないかと思われるエピソードが描かれている。 私も以前漢方薬局に通っていたことがあるが、漢方治療は宗教に似ている。 薬を飲めば治るというものではなく、家庭の事情やら悩みやら価値観なども含めてカウンセリングを重ねつつ生活習慣や食習慣を徐々に改めていくのだ。 正しくあれば間違いないのは分かっている、分かっちゃいるけどやめられない諸々との闘いである。 漢方に興味の方にもない方にもオススメです。

2か月前

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首洗い滝 よろず建物因縁帳

シリーズ1作目に続き2作目読了。

3か月前

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こんな感じ

更年期の独身女性3人の何気ない日常を描いた作品。 小説というよりはエッセイに近い。 3人の会話は久しぶりに会った友達との会話そのままようで深くうなづきながら読んだ。老いに向かう日常とはまさに「こんな感じ」なのかもしれない。 不安を感じる同年代の人にそっと寄り添うような物語。おススメです。

3か月前