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ぬぬに

非ワカモノです

非ワカモノです。妻とネコ一匹とで練馬で暮らしています。主な取り扱いジャンルは、歴史、地理、アート、旅行、クラシック音楽他。小説読めない病から回復中。本感想Blogはじめました。Standに書いたやつより、もう少し詳しく書いてます。 https://www.nununi.site/

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コメントした本 ページ 2

つくもがみ

京極夏彦の妖怪えほんシリーズ。 このシリーズは怖い話ばかりではなく、本書みたいな楽しい妖怪話もあるのが特徴。 年を経たモノたちが、命を得て付喪神になる。慈しまれて残ってきた道具たちの、躍動する姿が切なくも楽しい一作。

2か月前

京極夏彦の妖怪えほん (5) ことりぞ

『ことりぞ』は「子取りぞ」で、夕暮れ時に子どもを攫う妖怪。出雲地方に多いみたい。 似たような妖怪は日本各地にいるみたい。神隠し現象の、ひとつの解釈なんだろうね。 極限まで削ぎ落とされたテキスト。セピア色で描かれる古き良き日本の、日常の風景の中に潜む怪異の恐ろしさ。 あと、ネコがかわいいw

2か月前

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黄金の盾

栗本薫の死後に刊行された四作の外伝。その最後の一作。 クム出身の踊り子という程度にしかなかったヴァルーサの設定を大胆に膨らませて、正伝の隙間を綺麗に埋めてみせた。 クムの大闘王ガンダルの物語と絡ませることで、いい感じにヴァルーサのキャラがハマった印象。 ガンダルにグインのキャラクターを被せてくる仕掛けも、最後にシッカリ機能して、上手く書いたなと感心。これ一作しか書いてないのはもったいないないなあ。

2か月前

大友二階崩れ

赤神諒のデビュー作。 「大友二階崩れ」は九州の戦国大名大友家に起きたお家騒動。 主家への忠義を重んじるあまり、窮地に追い込まれていく吉弘鑑理と、あくまでも家族のため、愛のために生きようとする弟鑑広。兄弟二人の絆と葛藤を描いた歴史小説。 主君の意向を汲んで行動していただけなのに、四面楚歌の危機に陥る吉弘家。序盤の緊迫感溢れる展開は引き込まれる。 江戸時代的な「忠義」を重んじる鑑理や、現代人のような家族愛を第一に考える鑑広。ここら辺、戦国時代らしくなくて、モニョモニョするところだけど、逆に今の読み手には刺さる部分なのかもしれない。 義を行うは難しいことだが、貫き通した義が、最後には自身を救う。読後感的にはさわやかな終わり方。

3か月前

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第二音楽室

佐藤多佳子のスクールアンドミュージックシリーズ第一弾。 鼓笛隊、二重唱、リコーダーカルテット、スクールバンド、さまざまな切り口から、自分以外の誰かと音をあわせるよろこびを綴っていく短編集。 一作目「第二音楽室」は小学校の鼓笛隊で、楽器をもらえないピアニカ組に割り振られた六人のお話。 ふだんなら絶対仲良くならないクラスメイトとの間に生まれる束の間の連帯感。ツボハマり過ぎて泣きそう。 二作目「デュエット」。音楽の試験、男女ペアの二声で『翼をください』を歌う話。ペアの組み方は自由!主人公は憧れのボーイソプラノ君とペアを組めるのか? 自分の時代にこんなのあったらペア組めなくて、絶望で打ちひしがれてたに違いない(笑 三作目「FOUR」は魅惑のリコーダー小説。卒業式で演奏するための臨時カルテットに選ばれた四人の中学生のお話。『インスブルックよさようなら』吹いてるし! 奏でる喜びが、合わせる喜びに昇華していく、音楽の一期一会感を思い出させてくれる一作。 最後の「裸樹」はスクールバンド編。中学時代の不登校の経験から、実力もやる気もないバンドメンバーに迎合しながら、道化キャラを演じ続ける主人公のお話。 没頭できるなにかがある事は時として人を救う。 ブラスバンドに押されて「第一音楽室」を使わせてもらえなかった弱小文化部出身としては、個人的なツボ押されまくりの名作でした。次も読もう!

3か月前

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50歳からの孤独入門

アラフィフに突入したので、参考文献を渉猟中。 カラダの衰えもそうだけど、いずれやってくる役職定年による、仕事上のポジションの地盤沈下はけっこう堪える。 ここで偉そうにしていると、この先十年を誤るので、どこまで謙虚になれるかは企業人としては大切な資質かと思われる。 いかに承認欲求を手離して「脱力」出来るか。 この辺りは中途半端に結果出せちゃってた人の方が難しそう。 本書では、この他にも、退屈との向き合い方、恋愛に夢を見ない、親しい人の死にどう接するか、そしていずれやってくる自身の死について、著者なりのアドバイスを収録している。 項目ごとに内容の濃淡があって、全部が全部刺さる内容ではないものの、50歳への備えとして、とりあえず読んでみるには良い一冊かと。

3か月前

レイリ

女姿のレイリに察して下さい感。 あれ?最終巻なの? 武田家の終焉をどう描くのか、もっとじっくりやるかと思ってたので拍子抜け。 かなりあっさり終わってしまった。

3か月前

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること

前作は年代ごとにどんな問題が発生するのかを説いてきた、いわば縦軸で未来社会を概観する一作であった。 本作はもうすこし卑近なところに降りてきて、私たち庶民の身の回りがどうなるのかを、住宅、家庭関係、職場、地域社会などの観点から予測していく横軸で読み解く一作。 巻末、あとがきの前に書かれた『「豊かな日本」を作り上げてきた"大人たちへ"」と題された一文は、逃げ切り世代とされる団塊より上の人々へ宛てた、痛切かつ、哀切な願いであり、この惨状を看過してきた責任を問う内容となっている。 次世代の負担を少しでも減らしていくために、こうした世代の協力は不可欠だと思うのだが、あまり期待は出来ないよね。 結局は自身で備えるしかないのかな。

3か月前

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星降る草原―グイン・サーガ外伝〈23〉

栗本薫の死後に初めて書かれたグインサーガ作品。書き手は久美沙織。草原の国アルゴスの王子スカールの誕生から黒太子になるまでの二十一年間を描く。話の密度が濃くてビックリ。本編もこれくらい展開が早くて、話が濃ければ良いのに。 ベテラン作家らしい良いお仕事。オリジナルへのリスペクトと愛情も感じさせられた。これはなかなかに良い外伝作品かと。期待してたよりずっと良かった。

3か月前

室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君

歴史小説でもまだまだ少ない、貴重な室町時代を舞台とした作品。しかも南北朝時代ネタである! この作者は、コバルト文庫時代にも南北朝時代の作品『室町少年草子』を書いていて、ホントにこの時代が好きなんだよね。足利義満や、観阿弥世阿弥、マニアックなあたりでは、楠木正儀あたりまで出てきて、室町時代好き的にはたまらん感じですわ。 箱入り娘の南朝のお姫さまが、吉野くんだりから都にまで出てきて、この戦いをなんとかして終わらせなくてはと奔走するお話。 世間知らずであるが故に行動力はある。でも哀しい迄に現実を知らない。そんなヒロインが、過酷な現実を知った上でどんな決断を下すのか。 人は何かを願って努力する限り無力ではない。非力でもけっして無力ではない。そんな暖かな作者の想いが込められた一作。

3か月前

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老いと記憶-加齢で得るもの、失うもの

認知症は遺伝的な面が強く、生活習慣を改善しても65%が制御不可能らしい。 まあ、それでも35%はコントロールの余地があるよって事で、以下の事項は出来るだけ避けた方が良いみたい(難聴とか気をつけられるのかな? 難聴 肥満 高血圧 喫煙 うつ病 運動不足 社会との接触 糖尿病 ちなみに脳トレの効果は限定的で、認知症に効く確証はないとの事。 本書では、老いに抗うのでなく向き合うこと。自身の記憶は失われても、記憶は人に引き継げると説く。まあ、確かにそういう考え方もあるだろうけど、自分の記憶が、自己同一性が失われていく恐怖というのは、カンタンには克服出来なさそう。。。

2か月前

アクタージュ act-age 6

『銀河鉄道の夜』編クライマックス。 この世のものとは思われない、カムパネルラの透明感が凄い。演劇モノでこの話を使ってくるだけで、号泣必至なのに、巌先生の話まで絡めてさらに泣かせにくるエゲツなさが好き。 やはり、その場限りでやり直しのきかない、舞台演劇は良いよね。

2か月前

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来世は他人がいい(3)

東と西、それぞれの大物ヤクザの一人息子と一人娘がお試し同棲させられるお話、第三弾。 美男美女しか出てこないが、まともな倫理観の持ち主が一人も出てこない。一見常識人のヒロインも、キレると怖い(笑

3か月前

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人口減少時代の土地問題 - 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ

経済は右肩上がり、人口も増える一方。そんな時代の土地制度が、人口減少時代に入り、実情にそぐわなくなって来ている。 価値がなくなり相続されない土地、所有者が分からない土地は、現在九州の面積を超える広さにまで、増加している。 本書では、土地の所有者を記録する登記簿と、土地の利用状況を記録する地籍調査。もともと別々のものとして始まった制度が、戦後になって統合されたことによる不備を指摘。 併せて、現代社会では、更に制度の歪みが広がっている事を示していく。 戸籍と登記簿はリンクしていないため、所有者が別の自治体に居住している場合、亡くなってもそれを当の自治体は知ることが出来ないというのは、さすがに何とかならんものかと、、、

3か月前

宿命の宝冠

レンティア第一王女アウロラの初登場巻。 時期的にはグインが黒竜将軍になったあたり、アルミナの嫁入り前とも書かれているから、正伝の40巻ちょいくらいの頃かな。 沿海州会議の際にアンダヌスとセットでヨオ・イロナが出てきたくらいで、正伝ではまともに描かれたことがなかったレンティア本国が今回の舞台。 外伝作品かつ、新人のデビュー作と考えれば、こういう「空白地帯」のお話の方が書きやすいのかもしれないね。 本作は、宵野ゆめにとってデビュー作。最初の作品ということもあってか、相当にぎごちない。描写がまわりくどく、話が分かりにくいのは難点かな。 逆に考えると正伝132巻の『サイロンの挽歌』はそれほど違和感を覚えなかったので、この間に相当な研鑽をつまれたであろうことは想像に難くない。 最近は、病気療養モードに入ってしまっているけど、復活を待ちたいところ。

3か月前

ゴーストハント2 人形の檻

講談社X文庫ティーンズハートの『悪霊がホントにいっぱい』を一般向けに全面改稿した作品。 ページ数ほぼ倍増で、ほぼ作り直してる感じ。新キャラまでいる。 悪霊シリーズはここからがガチ。 8歳前後の子どもだけが命を狙われる怪異の謎。 細部がより書き込まれて、より怖くなっております。小野不由美らしく、ミステリ的な謎解議論要素が入ってるのも良い感じです。

3か月前

リアード武侠傳奇・伝―グイン・サーガ外伝〈24〉

本編のキャラクターが一人も出てこない異色の外伝作品。如何にも牧野修らしい内容かな。 わたし的には、外伝はこれくらい羽目を外してオッケー。クトゥルフ神話くらい、なんでもありの世界にしちゃって良いと思う。

3か月前

白い少女たち

氷室冴子のデビュー作。もうかれこれ40年前のコバルト文庫作品。 女子校の寄宿舎で暮らす少女たちの物語。 人間には誰にでも運命を呪わずにはいられなくなる時がある。失跡したクラスメイトと、残された三人それぞれの想いを描く。「今、生きている」ことの意味を噛みしめる名作。 昔も思ったけど、とてもデリケートなテーマを扱ってる割には、、このカバーデザインがチグハグ(なんかセクシャル過ぎない?)で違和感。確信犯的な狙いがあったのか。 昭和50年代のコバルトのラインナップを見ると「少女たちの愛と性」は、重要なテーマであったとは思うので、売らんかな的な出版社側の狙いもあったのかな。 昭和50年代の女子校寄宿舎ルール。 家族以外の男性から電話があると、館内放送で相手のフルネームが晒されて呼び出されるはスゲーと思った。 こういう特殊環境の習慣はコンテンツとして「使える」と思ったのか、次の『クララ白書』に繋がっていったのかも。

3か月前

週40時間の自由をつくる 超時間術

メンタリストDaigoによる時間管理術。 メインの時間術は最初の半分くらい。後半は時間汚染とストレスにどう耐えるかのお話で、ちょっと肩透かしかな。 相変わらずエビデンスの扱いが雑で、とある研究によればとか、こんな実験がありましてとか、具体的な根拠もなく使ってくるので、それがどの程度の信頼性が持てる研究なのかは判断出来ない。 流石に最近は巻末に参考文献をあげるようになったけど、対象ページまで記載して欲しかったところ。

3か月前

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逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界

元通産省官僚による。社会保障と安全保障上の、それぞれについての問題提起。深刻な課題を認識していながら、政治家も官僚もどうして問題を先送りするのか。 選挙のために、目先の政策に囚われる政治家たち。数年ごとに異動するため、実績を出しやすい目先の施策に注力する官僚たち。 自分たちの生きている間だけ、なんとかなれば良いとする高齢者たち。 こうした構造を考えると、あまり良い未来は想像できないのだけど、最後は無理やりハッピーにまとめているのが違和感。その部分こそ、しっかり語って欲しかったのに。 歴史的な敬意を踏まえた、安全保障上論は分かりやすく興味深い。

4か月前