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マシロ

積ん読が其処彼処に小山を築いている。

積ん読が其処彼処に小山を築いている。

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コメントした本

まほろ駅前番外地

「多田便利軒」を読んだ勢いでその次も。元々短編が好きなので、多田便利軒もだがこっちも読みやすくてストレスなく読み切れた。由良公は、家族を大事に思っていてそこが良いところだけど、彼については家族だけが世界のすべてにならなくて良かったなぁと思う。

12日前

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しまなみ誰そ彼 4 (4)

自分自身がセクシャリティーとは違うところでどうしても周囲に対する疎外感を拭えない人間で、鎌谷先生の漫画はそうした疎外感をそのまま、そっとしておいてくれるような感じがあって「隠の王」「少年ノート」と読んできたのだけど、「しまなみ誰そ彼」はいつも最初に本を開く瞬間が怖かった。3巻が特に読み始めるのが怖かったのだけど、読み終えたとき「本当に読んで良かった」と思って嬉しかった。そしてこの4巻で最終巻となって、一体誰かさんとは何者だったのか?と考えて、しかしすぐ「登場人物誰もが作中で描かれた部分でも変わっていったし、揺らぐ人間であり、それでも在りようだとか生き方を求めずにいられない、ただの人間である」という結論にとりあえず行き着いてしまった。誰かさんが何者かはおそらくまだ考えることはできるし、そうすることも赦されているとは思うけど、読み終わったばかりの今はこの結論を噛み締めていようと思った。性別だったり外見だったり、社会的所属だとか色々と人を分類したりラベリングしたりはできるのだけど、それはひとつの見方でしかないこと、まずは誰しも人間でしかないことをしっかり覚えておきたい。最後まで読めて良かった。

8か月前

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刺青殺人事件 新装版

背中に見事な大蛇丸の刺青を持つ女が殺された。密室の浴室に、首と手足だけを残して——というあらすじの推理小説。作者からの挑戦付き。戦後すぐの日本の頽廃的な雰囲気、刺青を持つ美女、密室で見つかる遺体など、好きな人は大好きだろう要素が散りばめられている。日本三大名探偵に数えられる神津恭介のシリーズをこれまで読んだことがなかったので手に取ってみたのだけど、聞いてはいたが神津恭介のキャラが「そこまで盛るか」というくらい盛っている。謎解きも楽しく読めたので、他の作品も読んでみようと思う。

11か月前

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戻り川心中

美文でよく聞く名前を覚えていて、ずっと読みたかったのをやっと手に取ることができた。謎は一人称で語られると際立つとは常々思っていたけど、滑らかな美文がその謎を更に魅力的に彩る。この短編集の中の謎を抱えた人物は皆どこか孤独で寂しい、そうした人々を囲む情景を描き出す文章は色が滲み出るように美しい。夜中に目が覚めて一気に読み終えてしまった。

11か月前

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中島敦全集〈1〉

教科書で読んだ人も多いだろう「山月記」の他、芥川賞候補にもなった「光と風と夢」などを収めた文庫版全集第一巻。私はやはりこの人の書いたものが好きです。

12か月前

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江戸川乱歩傑作選 鏡

乱歩作品の中でも論理パズル、そして乱歩お得意のどんでん返しの作品たちと推理小説についての随筆、さらに同シリーズの「獣」「蟲」に納められた作品とも毛色の違う「木馬は廻る」を収録。「木馬は廻る」は初めて読んだのだけれど、乱歩作品によく描かれている、世間からは異常と見なされる人たちがどこか哀しいのは、この作品に描かれている「何処にでもいる、いた人たち」の立ち行かなさと本質的には変わらないからなのかも知れない。 編者が解説で触れている「重大な謎」、自分はごく単純に考えていたんだけど、もっと隠された謎があるんだろうか?気になってきてしまった。

1年前

月明かりの男

ウィリング博士シリーズは刊行されたものをずっと追っているので、今回も散りばめられた伏線が収束していくラストは「待ってました!」といった所感で満足。ただ、犯人の言動で個人的に気になったところが謎解き段階で触れられなかったこと(私が見落としている情報があっただけか?)と、最後のウィリング博士の台詞にある言葉。ウィリング博士がそういう言葉選びをするだろうか?原著の言い回しを見てみたい……。

1年前

乱歩と東京

乱歩作品を通して1920年代の東京の街並みを辿る。写真もある。

1年前

江戸川乱歩傑作選 獣

乱歩の推理小説たちと随筆ふたつ。日常から少し逸れただけの非日常の描写が面白い。パノラマ島は久々に読んだけど長い……。

1年前

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李陵・山月記 弟子・名人伝

表示のカバー初めて見た。 買ってからずっと手放せない本。一時期どこに行くにも持っていた。

1年前

まほろ駅前多田便利軒

初めて三浦しをんを読んだ。町田に住んでいたことがあるので、合間に挟まれる自虐じみた町田ネタには笑ってしまった。するすると読めて面白かった。

12日前

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アクロイド殺し

幸運にもトリックを知る前に読み終えることができた。フェアかアンフェアかの論争があったのは知っていたけど、真相に驚かされると喧伝されている作品であるため、「そう来たか」という驚きと「こういうわけか」という納得で半々。何を書いてもネタバレを示唆しそうなので控えめに言うけど、個人的には有りだと思う。読み終わった後、三谷幸喜がドラマ化した「黒井戸殺し」を見たのだけど、冒頭の演出に拍手してしまった。ドラマとして、あの演出が冒頭に来ることで大分フェアに感じる。

11か月前

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陰翳礼讃・文章読本

表題の2作の他、「厠のいろいろ」、「文房具漫談」、「岡本にて」収録。分量の半分以上が「文章読本」となっている。様々な作品を引用しながら、文章というものを解剖するように明晰に分析して「文章とは何か」を述べている、その文章自体が細やかながら明快なのは流石としか言いようがない。一番印象に残っている引用作品は志賀直哉「城の崎にて」だが、その分析も読んでいて楽しい。そして「陰翳礼讃」、他の随筆からも伺える谷崎潤一郎の美意識が短い文量に詰まっている。「まあどう云う工合になるか、試しに電燈を消してみることだ」という締めの一文が格好良すぎる。

11か月前

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城の崎にて・小僧の神様

志賀直哉は最初に読んだのが実家にあった旧字体の『暗夜行路』で、これを読み進めるのに苦労した覚えがあったせいか、他の作品は読んだことがなかった。そういうわけで、この本に収録されている話はすべて初読。志賀直哉と聞くと「簡潔な文体」を連想してしまうためか、この短編集も文章を気にしながら読んだ。これを読む前に谷崎潤一郎の「文章読本」を読んでいたため、一番印象に残っているのも「城の崎にて」になった。淡々とした文章が、磨かれた水みたいに思えてくる。

11か月前

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武蔵野

久しぶりに読んだ「忘れえぬ人々」と初読の「わかれ」が印象深かった。表題作の、林の葉の向こうに光を見る描写が美しい。

約1年前

名刀伝

名刀にまつわる物語を描いた短編を集めたアンソロジー。一本目の浅田次郎「小鍛冶」が一番印象に残っている。元は黒後家蜘蛛の会的なシリーズの一編らしいので、そのシリーズも読んでみたい。

1年前

バッタを倒しにアフリカへ

昆虫学者の書いた専門書ではなく、ポスドク奮闘記。好きなことをして暮していく苦しさと爽快さ。死活問題なのは分かっているけど、ようやく出会えた群れが地雷原の上を飛び去っていくのを見送るしかできないシーンはドラマチック。

1年前

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江戸川乱歩傑作選 蟲

乱歩の中でも幻想色強めの著作を集めたもの。「人でなしの恋」「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」は全作中でも特別好き。

1年前

旅人―湯川秀樹自伝 (角川文庫)

孤独な旅人が道連れを得たことに気付いた後の「雨の中に桜は満開であった。——」の一文が美しい。

1年前