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hato

しがない人

しがない人

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コメントした本

向日葵の咲かない夏

楽しかった夢が突然、悪夢に変わってしまったかのような後味の悪さ。 前半は、夏休みのちょっと変わった冒険譚的な雰囲気だったのに…。 まあでも冒頭からして不吉な感じが漂ってるから、ある意味一貫してるのかも。 最終的には大団円におさまり、(気の持ちようによっては)めでたし、めでたしでした。

4年前

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檸檬

レモンみたいに瑞々しくて、絵の具で色をつけたみたいに鮮やかで、匂いもすっきりとした爆弾があったら、きっと黴臭い書店も、気が滅入る病気のことも全部吹き飛ばしてくれるだろう。 そんな妄想じみたことを1人考えてほくそ笑む気持ち、分かる気がする。試しにレモンを買ってうちの本棚に置いてみようかな。 どの短編も美しくて、この若い作家の技量にただただ驚く。病のため寡作だったけれど、梶原基次郎が長生きしていたら、そしてもし長編を書いていたら、どんな話になったんだろうな。

約4年前

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24人のビリー・ミリガン〈上〉

24もの人格を持つ多重人格者の実録。ノンフィクションではあるけれど、物語調にまとめられている。 たった1人の人間の中に、これだけ個性豊かな人格が生まれるものなのだろうか?一つ一つの人格は、感情を交えず冷静に判断する、危ない環境下で身を守る、痛みを引き受ける等それぞれの役割を持っている。 彼らの知識や能力を総合すると、とても人間業とは思えない程の多才ぶりである。(住んだことのない語圏の訛り、縄抜け、アドレナリンを制御して物凄い馬鹿力を出す…etc) 幼児環境は不遇だけれど、これだけ多様な人格を作り出したビリーは、ある意味天才ともいえるかもしれない。

4年前

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智恵子抄

人に、あどけない話、樹下の二人、レモン哀歌など、高村光太郎の妻・智恵子に関する詩を集めた詩集。 画家であった智恵子が病の末、に辿り着いた美しい切抜絵の作品も幾つか載っている。 温かい恋愛の詩もいいけれど、九十九里浜で詠まれた二つの詩が特に好き。 砂浜で鳥と遊んでいる、「人間商売」をやめた智恵子と、それを遠くから見つめる光太郎の図が余りにも寂しげで、一抹の羨望もそこにあるような光景が浮かんでくる。

4年前

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ロボットの時代 アシモフのロボット傑作集

アシモフのロボットものの中で、「われはロボット」に入らなかった作品を集めた短編集。こちらは各短編の冒頭に、アシモフ自身がそれを執筆した経緯をちらりと載せている。 アシモフの書いたロボットものの短編は、正味2冊分しかなく、意外と少ないが粒揃い。もっと書いて欲しかった。 でもロボット三原則という題材は、後の作家たちにも受け継がれているので、これを作っただけでも凄いというべきかもしれない。

4年前

蠅の王

バッドエンド版「15少年漂流記」。無人島に流れ着いた少年たちのサバイバル生活…かわいらしい単純な冒険活劇では決してない。 過酷な環境の中で、少年たちは絆を深めるどころか、どんどん野蛮になっていき、遂には…。

4年前

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サキ傑作集

奇妙な味、叙述トリック、皮肉の効いたブラックな短編集。 ポーとか好きな方におすすめ。悪夢みたいな表紙にまず惹かれる。

4年前

13歳のハローワーク

今でもたまに読んだりして、様々な職業を選んだ私を想像してる。 自分のやってる仕事以外って、いまいち中身が分からないけど、これ読んでみると何となく分かった気になる。どの仕事もそれなりに楽しそうだ。

4年前

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妖精のそだてかた

妖精の育て方ガイドブックです。物語ではありません。 羽の構造とか、巣の作り方とか、トイレとか…リアルです。

4年前

異邦人

このムルソーという主人公に比べたら、世の人はどんなに沢山の嘘を吐いて生きていることだろう。 言葉はいつも矛盾や嘘を孕んでいるし、そもそも人間の思考は不可解で当人すらその全てを理解しているとは言い難い。 その時の状況や感情を、後で他人に理解しやすいよう説明するとなると、必ずそこには合理化のための嘘や誇張が混じってしまう。特に裁判という場では、誰もが護身のために当たり前に嘘を吐いている。 それが自然であるあまり、自分自身に嘘を吐いていることすら気付けない人間だっている。だから逆に、これほどまでに正直な人間のことを、言葉だけで理解するのは難しくなってしまう。 ムルソーには、隣人に対する哀れみや、友人の厄介ごとに付き合う優しさや、恋人を想う気持ちだってある。それでも、彼は正直過ぎて曖昧な言葉を一切使うことができないため、恋人にも愛していると言うことすらできないのだ。だから神様という一番曖昧なくせに権威のある単語を肯定することもできるはずがない。 この性格が災いし、その上母親の葬式での出来事を悪い方向に受け取られ、大きな誤解を受けたまま、この男は死刑になる。 そして、死刑すらもムルソーは当然の事として受け入れてしまう。その姿勢はある意味、殉教者に近く、それが神という存在を拒絶した人間であるというのが何とも皮肉だ。 多くの人に誤解されているが、この小説が不条理と言われるのは「太陽が眩しくて人を殺した」からではない。そこを勘違いしている人はきちんと読み直した方がいいと思う。

約4年前

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レキシントンの幽霊

村上春樹の短編集の中でも評価の高い一冊。面白かったです。 突然訳も分からず襲ってくる恐怖や不幸に見舞われた7人の短編が連ねられている。 執筆時期はそれぞれ異なり、中には5年も間が空いた物もあるが、この一連の作品には何かの共通点があるように思う。それこそがこの作者の持つ作風というものなのかもしれない。 一つ一つは全く別の物語であり、現実らしい話もあれば、幻想的な話もある。しかし、これらは根底では何か一貫したテーマを湛えている。洞窟の下の、暗く深いところにある冷やかな湖のように。彼らはその入り口に立ち、ある者は仄暗い水の気配を感じて身震いし、またある者は二度と戻れない所まで引き摺り込まれてしまったのだろう。 それは全くの偶然ではなく何かしらの必然性があって突如として襲い来るのだけれど、その法則は誰にも分からず、ただ尤もらしい説明をつけようと試みるばかりである。そんな構成にカオス理論めいたものを感じる。

4年前

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智恵子 その愛と美

高村智恵子の作った紙絵や、言葉などが載っている大型の本。

4年前

高村光太郎・智恵子―変わらぬ愛をつらぬいたふたつの魂

マンガで分かる高村光太郎・智恵子夫婦のおはなし。夫婦になっても、智恵子さんが病気になり、亡くなっても、高村光太郎は一途で純粋な美しい詩を書いている。 こんなに1人の人を愛せるのなら、恋愛っていいものだなと思った。

4年前

われはロボット アシモフのロボット傑作集

かの有名なロボット三原則を創作したアシモフの短編集。 限られたルールを忠実に守り、壊れたり珍しい行動を取ったロボットたちの話をロボ心理学者・キャルビン博士が語る。 どの短編も面白いけど、ドノヴァンとパウエルの出てくる話がもっともっと読みたかったな。 映画版とは全然違う話なのでそこは注意。もっと面白いです。

4年前

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ハーディ短編集

サキの短編集が面白かったらこちらも。ブラックなオチがついていて面白い。

4年前

無関係な死・時の崖

安部公房の小説ってどうしてこんなに荒涼としているんだろう。この短編集も例に漏れず、子どもも大人も擦れっ枯らし。 昔はみんな貧乏だったし、戦争があったからなのかな? 原風景に、満州の砂漠があるからか。

4年前

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砂の女

砂で今にも埋まりそうな村に閉じ込められてしまった男。 外部の目の届かないど田舎の村って、今でもこんな因習が残ってそうな、都市伝説的な怖さがある。 あり得ないような状況なのに、読んでいる内にぐいぐい物語に惹き込まれる。とにかく面白い。

4年前

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倚りかからず

茨木のり子詩集。戦争を経験した強さや、瑞々しさに心を打たれる。 清く正しく美しい、大和撫子のようなひと。

4年前

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夜と霧 新版

ホロコースト。

4年前

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