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さすらいのアリクイ

兵庫の山の中で暮らしています

兵庫の山の中で暮らしています。本の集まる場所に行くのが趣味です。読む本は面白そうだなと思ったノンフィクション、冒険探検旅の本、小説や絵本なども。椎名誠さん、川原泉さんの作品が好きです。

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コメントした本

東京の編集者―山高登さんに話を聞く

戦後間もないころに出版社、新潮社に入社し編集のお仕事をされていた著者の山高さんが仕事で関わりを持った小説家たちとの出来事、自分は本をどう作ってきたかを語った本。内田百間、上林暁、尾崎一雄などとのやりとりを読んでいると各作家さんの生活、仕事の風景だとか、本の作り方や本のまわりのことなどが少しずつ頭の中に浮かんでくる。ひょうひょうとした感じの語り方、文章なんですが要所でかなりビシッとくるものがあります。著者が撮ったモノクロ写真、装丁した本、作った書票も。そしてこの本を作った方は著者の仕事を尊敬していることが伝わってくる本。

10日前

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ニジノ絵本屋さんの本

東京にある絵本屋さん、ニジノ絵本屋の店主さんがお店をはじめたころのお話から絵本の出版、海外での本のイベントへの参加、絵本屋の店主と会社員の二足のわらじを履いていたころの心境などを書いた本。著者の方のお店のことを知らずに手を出し、この本はお店の経営や出来事の話だけなのかなーと思いつつ読み進めたら絵本の出版、イベント、海外進出、絵本屋に関わる人たちとの仕事のことなど色々なことに挑み、自分たちの場所を会社化していくという記録が書いてあって。絵本を売ることからはじまった、スリリングで読みごたえがかなりあるビジネスの本だったなと。著者のいしいさんは元々会社員で人事のお仕事をされていて、働いていた会社の絡みでビルの空いたスペースで何かやってみないかと打診されたのがそもそものきっかけらしい。色々考えて出した結果が絵本屋をはじめることだったと。本で商売をやりたい方、本好きで日経新聞やビジネス雑誌を読んでる人なら内容にぐっとくるものがあるかも知れません。

23日前

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東京近江寮食堂

仕事の定年を間近に控えた滋賀の女性が東京にやってきてすぐにスリに合い、それから色々あってたどりついたのが近江寮という宿泊施設。主人公は寮の管理人の女性や近江寮を利用している人たちとやりとりしながら寮に住み、しだいに食堂のおばちゃんのポジションに落ち着きます。管理人の女性や寮の利用者においしい料理を出したり、悩みを聴いたり。東京に来ているらしい旦那さんの行方も過去の思い出を確かめながら探します。主人公が探していたのは何なのか。仲間や旦那、自分がやりたいこと、そして生きる場所。主人公の願望が最後に成就する感じ。幸福感で満腹な気分になる小説。

約1か月前

「上毛かるた」ゆかりの地文化めぐり―ガイドマップ

僕が買ったのは登録のものより新しいものだと思いますが取り敢えずここに。群馬県の名所、観光地、偉人、自然などをかるた化した「上毛かるた」の札の内容を一枚一枚解説し、札の内容に書かれた場所の紹介、観光案内にもなっている本。「日本で最初の富岡製糸」「関東と信越つなぐ高崎市」など上毛かるたの札の種類を知りながら札に書かれた内容についてや、札の内容が作られた理由も知ることができる。「伊香保温泉日本の名湯」と「雷と空風義理人情」の読み札は赤いらしい(実物は見たことがない)のですが、その理由も書かれていて、読んでなるほどなあと。かるたの良さ、群馬県の良さを知るきっかけになる。群馬県の本屋さんとか観光地の売店とかに置いてあるかも知れません。群馬の旅のおともに。

約1か月前

実録☆わたしの魔女修行

魔女願望があるマンガ家の著者、木丸さんが魔女関連のお店や場所をめぐったり、魔女的なことを考察する魔女エッセイマンガ。最初の方は大阪の魔女の店に行ってみる(アメリカ村にあるとの情報)など真面目な雰囲気ですが、徐々に大阪の石切神社、京都の晴明神社など魔女に関係あるのかなと思うスポットに行くとか、水晶玉の中に映像などを出す「スクライング」に挑戦したいが水晶玉は高いので炊飯器のお釜に水を張りそれを見続けるなどよく分からない方向へ。色々行ったりやったりした結果魔女になれるかは不明ですが、魔女道を探求する著者の行動、試行が結構面白いなと。あと変なスポットが色々載っているのがいい。

約2か月前

別冊TV Bros. TBSラジオ全力特集

赤江さん、宇多丸さんなどTBSラジオの番組で活躍されている方たちのインタビューが色々載っている本。赤江さんは予想通り出産のお話が中心でしたがインタビューをする側の方が赤江さんは負けず嫌いなのではなど踏み込んで聴いている部分があり、読むと赤江さんの知らなかった部分や新鮮な一面も。宇多丸さんは新番組につながる前番組タマフルの色んなお話、思い出話や、新番組のタイトルをどう決めたのかというお話など。「俺は常に天気に対する憤りがある」というお話をインタビューのこの時点でされているのを見て、あーだからあのオープニングなのかと(笑)その他金曜たまむすびコンビやTBSラジオの大御所、大沢悠里さんのインタビューもあり。TBSラジオへの愛があふれる1冊。

2か月前

わびれもの

漫画家の小坂さんが無人駅、冬の江の島、ロッテの二軍の球場、廃線間近の鉄道など渋めでストイックな場所ばかりに行く旅マンガ。人気がない場所、小坂さんの思い入れがある場所など行く理由は色々ですが、小坂さんの行く場所へのこだわりが読んでいると僕はですが、何となく分かる。そして小坂さんは身の丈にあった旅が好きなのではないかと推測してみたり。兵庫県では廃線前の三木鉄道が登場。感動的な話になるかと思いきや小坂さんが行った時は人が押し寄せて賑やかな感じになり、状況を楽しむという予想外の展開。小さな旅が満載の旅マンガです。

2か月前

重版未定

出版社の人が自分の仕事について書いた本、マンガ家さんが出版社の現場を描いたマンガなど出版社関係の本は色々出ていますが、このマンガはとある出版社の編集者たちが本を作り売り宣伝し…と出版社の仕事を紹介しながら一緒に出版社の生々しい部分がこれでもかというぐらい描かれています。出す本についての会議。本を売るために書店で開いた著者のサイン会に誰もこないという事態。主人公が上司に会社を辞めたいと相談し「重版しない本はダメな本なのか?」と返される…。読むと頭が痛くなりますが、出版社の現実、問題、起きていることが僕にも少し理解できたマンガです。

3か月前

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京極夏彦の妖怪えほん (4) とうふこぞう

おばけを怖がる少年のところに、豆腐を持つおばけが出てくるという絵本。おばけが出てくるまで、少年が布団の中でおばけを想像して怖がって泣く場面、見ていて子供のころの自分を思い出しました。得体の知れないものに底なしの不安を感じてしまう、あの懐かしい感じが絵本の中にあるなと。後半、おばけを怖がる少年のところについにおばけが。読んでいてこちらも感じる絶望感。しかしやってきたおばけは豆腐を持つことぐらいしかできない。話しかけると喋るし、おばけの顔を触ってもおばけは怒らない。絶望からハッピーエンド(?)に至るまでの展開が面白い絵本。

3か月前

おらおらでひとりいぐも

まだ読んでいる途中ですが、この小説は主人公の女性が読者に自分のことや人生などについて告白を行う小説なのかなと。最初の方は民話を聴かされているような感じで、内容に興味はあるけれども衝撃、分かりやすいことがなかなか出てこないからこの小説のめり込むのが難しいよなと思って読んでいましたが、主人公がおれおれ詐欺に引っ掛かったことや、旦那さんとどう出合ったのかとか、娘さんとあまり上手くいってない状態などを僕たち読者に告白しているんだという小説のスタイルをつかむと内容がするする入ってきてなるほどなー、と。皆色々あるよなと。主人公が語るお話、聴いてあげて下さい。

3か月前

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鉄道ジャーナル 2018年 07 月号

鉄道ジャーナルは鉄道の雑誌なので、電車と駅の解説のページがもくもくと続くのですが、時々これは! という企画や連載に遭遇することがある。「ミルクを飲みに行きませんか」は鉄道で各地のご当地牛乳を飲みに行き牛乳を作る会社にも触れてみるという連載。読んでこういうアイデアの旅の方法があったか! と。この号では広島と島根を走る木次線と、木次駅から徒歩約30分の場所にある乳製品メーカーが作るパスチャライズ牛乳についての解説や会社の直営牧場が飼育している山の斜面を歩ける牛についてなど。鉄道雑誌とは思えない内容。この連載は僕にとっては大当たりです。

18日前

ナンダロウアヤシゲな日々─ 本の海で

編集者・ナンダロウさんが学生時代から90年代、2000年代初期の時期にこだわったもの、ナンダロウさんの仕事、その時代の本絡みのお仕事をされていた人についての紹介などが載っている本。南陀楼綾繁と聞いてああ、コラムや本を書いていて一箱古本市を発案した方ですね、とスッと言える以外の方にどうおすすめして良いか思いつきません。荒俣宏的な感じがする人、と言ったら通じるかも。本をひたすら買い、内容に触れて考えて、を繰り返す。本の中の時期がネットが普及してきた時期で、本の世界とネットが近づく感じも楽しめる。相当本好きの方なら楽しめるかも。

27日前

大阪ずし ひみつの大作戦

物語の最初で、主人公の少年が通う小学校に外国から先生がやってきます。先生は主人公の家のお寿司屋さんに行くことになり、主人公のお父さんとカウンターで喋りつつお寿司を堪能したあと、お店ののれんに書いてある江戸前すしの文字を発見し「大阪のすしが食べたい」と言い出します。主人公たちはまず大阪ずしとは何なのかを調べ、大阪ずしは押し寿司であるいうことを知り、まわりの大人達の力を借りて先生に大阪ずし、押し寿司を食べてもらえるよう奮闘するという児童小説。社会科プラス家庭科的な小説です。主人公のお父さんが寿司職人なのに主人公に押し寿司のことをなかなか教えない理由が物語の隠し味になっています。絵も好きな本です。

約1か月前

いそあそび(1)

家庭の事情により海辺の田舎町でひとり暮らしをすることになったお嬢様の中学生と、海辺の磯にいる貝や生物などの知識が豊富で料理もできる中学生の男の子が一緒に海藻を採ったり貝を料理したりするマンガ。お嬢様はとにかく節約したいので磯の食べられそうなものに片っ端から執着心を持ち、よゐこの濱口さんみたいに身体を張って磯の生物を採集しようとする。そして男の子が無茶な行動を繰り出すお嬢様にこのあたりは漁業権というものがあって採れないものがあるんだよとか、家の中に入ったヤドカリは下水道を通っている可能性があるから食べるのはやめようねなどお嬢様にブレーキをかけつつ磯の生物や料理方法などの知識を授けるという展開。中学生なのでただそれだけでは終わらないこともある。図鑑感覚で読めて満腹。面白かったです。

約2か月前

鉄工所にも花が咲く

ウチに帰らず会社で寝て暮らして働く男や、他人に怒りながらもサービス残業を黙々とこなす塗装職人のおばちゃん、会社を退職しても会社に来てしまう元工場長など、仕事の効率化から相当遠いところで働く人たちのマンガ。登場人物はたぶん皆仕事が人生の重要な部分にあるということ、そして不器用に見られても仕事は最後までやり遂げるという意志が強く伝わってくる。僕はこのマンガの面白さ、渋さはお酒やタバコの旨さみたいなところがあるのではないかと。内容に興味、又は実際に登場人物たちと同じような経験があればこのマンガを読める、色々思うことや感じることが出てくるのではと。

約2か月前

捕まえて、食べる

著者の玉置さんが釣ったエイで韓国の臭いがきつい料理ホンオフェを作る、富山湾でホタルイカを釣って食べるなど自然の中で獲物を採取し料理して食べるという本。本の流れ、ノリが椎名誠のあやしい探検隊的だなと。あやしい探検隊同様にコスパよりも好奇心と経験すること優先なのが読んでいて清々しさを感じる理由かもなと。採取方法もギンポという魚をハンガーで釣るとか凝ったものもありワクワクしながら最後まで読めました。あと獲物採取や料理に一緒にワイワイ言いながら付き合ってくれる仲間がいる。そこがこの本、愛嬌があるなと思ったところ。

2か月前

あしたから出版社

たまに内容を思い出す本。夏葉社という出版社の島田さんが書かれた本です。まあ著者の島田さんには悪いのですが、妙というか、ヘンテコな本というか…。他の方の感想をかなり聴いてみたいと思う本です。冷静に分析すればある青年の青春奔走記であり、出版奮闘記でもあると答えは出ます。しかしこの本は僕は冷静に読んだらアカンなという気がします。内容に熱く反応する部分があればこちらも熱い気持ちで受け止めて、どうにも分からない部分はスルーするぐらいで良いのかもなと。著者の島田さんと夏葉社の仕事、面白さをご存じの方には心底おすすめします。ほんとこの本は島田さんらしい本。

3か月前

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草子ブックガイド(1)

本を読むこと、読書が人生の軸になっている少女が主人公の読書マンガ。主人公は家庭などであまりいい思いをしていないようで読んでいて切なくなるのですが、本の感想を文章、形にしたおかげでピンチを乗り切ったり、思いを伝えなければならない人にその思いを伝えることが叶ったりするという。そして時々出てくる、主人公がかつて万引き行為を行っていた古本屋の店長さんの発する言葉がマンガに緊張感を生んでいる。読書という行為が人生を少し今までと違う方向に導いてくれるかもという可能性。読書に何らかの意思、感情を持つ方にお勧めします。

3か月前

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沖縄本礼賛

東京に住む沖縄本のコレクターの方が沖縄本についてや集め方、探し方を紹介している本。集めた本はあまり読んでいないと著者の平山さんは書かれていますが、読んでみると本の中に沖縄本の世界や書き手、沖縄の古本屋さんや出版社などが次々と登場し、沖縄本の世界が少しずつ理解できるといういい本。さらに沖縄の本を探すテクニックが分かりやすく書かれています。著者の平山さんが所持する沖縄本はこの本が出た時点で約4000冊。家の中に本が増えることを危惧している奥さんとの駆け引きも。本を集めている方には共感できる部分が多い沖縄本です。

3か月前

我らコンタクティ

ある理由(理由はタイトルにつながっている)のために宇宙にロケットを飛ばそうとする技術職の男と、男に誘われてロケットを飛ばすために知恵を出したり暗躍する女の二人が活躍するロケット飛ばしマンガ。野球でたとえるならホームラン…ではなく三塁打という感じ。観ていてスリルがあって、手に汗にぎる清々しい話だなと。この清々しさ、以前読んだ絲山秋子さんの小説「沖で待つ」を読んだときに感じたことが僕はあったなと。男と女のペアが最後まで裏切ることなく話の最後まで行くから生まれる清々しさ。同性二人ではなく男と女だから生まれた清々しさではないかなと。

3か月前

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